警察官になるまでのステップ
警察官学校で研修を受けます
警察官採用試験に合格すると、警察官として採用されたことになります。そのまま警察官として業務を開始!と思いますが、その前に大切なステップがあります。それが、警察学校での研修です。 警察学校に通っている間は寮に入り、実際に警察官として勤務する上で必要となる基礎的な知識や技術を習得します。警察学校の授業科目は、「法学」「実務」「術科」に大別されます。法学では、警察官に不可欠な法律の知識を身に付けます。また、実務では、鑑識・交通・捜査など各分野で勤務する上で必要となる実務的な教育を受けます。 そして、術科では、剣道・柔道といった体術を習得する他、拳銃の取り扱い方も学びます。 警察学校での研修は、Ⅰ類採用者とⅡ・Ⅲ類採用者とでは期間が異なります。Ⅰ類は6ヶ月、Ⅱ・Ⅲ類は10ヶ月の研修を終え、卒業となります。警察官として成長するだけでなく、仲間とのより深い信頼関係を築くなど、限られた研修生活を通してたくさんのことを経験できるでしょう。 寮での生活は、起床・食事・授業・就寝の時間など規律正しく決まっています。そのため、「自分の時間を持てないのではないか」と心配に思う人もいますが、ご安心ください。お昼休憩や夕食後など自由時間もきちんと決められているので、自分の時間が持てない、ということはありません。もちろん、休日もちゃんとあります。
警察官採用試験合格を目指します
警察官になるには、何よりもまず警察官採用試験に合格しなくてはなりません。この試験に合格して初めて、警察官への切符を手にすることができるのです。それでは、警察官採用試験とは一体どんなものなのでしょうか。 採用試験の受験資格には、「年齢上限内であること」「男女それぞれの身体基準を満たしていること」が含まれます。各都道府県によって基準が異なるため、受験前に必ず確認しておきましょう。 実際の試験は、一次試験・二次試験に分けられます。一次試験では教養試験・論文、二次では面接・身体検査・体力検査などを実施します。教養試験には、一般教養の他に数的処理・文章理解といった専門的な内容も出題されます。ただ机に向かって教科書や参考書を開くだけでなく、二次試験に向けた体力づくりを行っておくことも大切です。 次に、試験の区分について簡単に説明しましょう。 警察官採用試験は、問題の科目と難易度によってⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類に区分されています。Ⅰ類は4年制大学卒業程度、Ⅱ類は短大卒業程度、Ⅲ類は高卒程度とされている試験です。もちろん、各試験によって問題の内容は異なります。そのため、自身が受験する試験内容に沿った試験対策を行う必要があります。 ですが、いざ受験勉強を始めようと思っても、警察官採用試験に向けてどういう勉強をすれば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか? 効果的な試験対策をしたいなら、専門学校などに通い、しっかりと出題傾向・対策方法の情報を集めることをオススメします。
効果的な試験対策とは
独学で合格する人もいますが、専門的な知識や難易度の高い試験での合格を目指す場合、相当な努力が必要だということを覚悟しておきましょう。専門学校などでは、今の自身の学力を分析し、弱点やそれに対する対策なども教えてもらえます。また、面接対策などより合格に近づくサポートも充実しているので、試験に向けて計画的に勉強することができるでしょう。 警察官として活躍する人は、どんな学部・学科・専攻を選んできたのか気になる人も多いのではないでしょうか。実は、警察学校での研修を始めるまでの道のりは、人それぞれ。 学生時代に学んできた分野を聞いてみても、文系・理系・体育系など様々な分野の出身者が集まっていることが分かります。その為、高校卒業後、大学に通っている間に警察官への道を意識し始める人もいるのです。けれども、「警察官になりたい!」という目標を早い段階から抱いている人の場合、本番試験を考慮した進路選びをするのが賢明と言えます。 例えば、警察官を目指せる専門学校に進学すれば、本番試験への対策サポートがしっかりしており、大学より早く警察官の仕事に就けるといったメリットがあります。 まずは、自分が警察官としてどんな場所・環境でどんな仕事をしたいのかを明確にしてみましょう。